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南房総生活情報誌クリップは、第2・第4土曜日に発行される生活情報誌です。
南房総全域への折込のほか、観光スポットにも置いてあります。
クリップマークのある部分は、クリップとの連動型情報です。
初の個展を開く庄山さん
11月17日(木)〜23日(水)10時〜16時
会場・ギャラリーsfk(三芳村下滝田)

 サークルの会合には自ら車を運転してでかけ、そして、月に一度は東京・高田馬場にある草木染めの教室へ通っているのだそうです。元気に染織にいそしむ庄山 さんは今年86歳。「食べ物にも気をつけていますが、庭いじりとラジオ体操」、それに「やりたいことがある」ことも元気の秘訣だといいます。
 18年前に東京から館山市平砂浦に家を新築し移住。「子供の頃住んでいたサイパンに似て、冬でも暖かいですからね」。
 小学生の3年間は当時日本の統治下にあったサイパン島で家族とともに暮らしたのだそうです。太平洋戦争勃発と前後して、単身東京へ移住。しかし、五万人戦死者が出たといわれる昭和19年7月のサイパン玉砕では、島に残っていた父親と妹が戦死という悲劇にも出会っています。
 教員として半生をすごしてきた庄山さんが、館山に移住した直後に出会ったのが「織り」でした。館山市のコミュニティセンターで開かれていた柳美恵子先生の手織りのセミナーに通い、その楽しさに魅せられ、その後も、同好の仲間たちとグループを組んで、創作を続けてきました。
 「織りだけでなく、今度は染めにも興味をもって、みようみまねで、始めたんですが、しっかり勉強したいと思って、4年前から、東京の教室へ通うようになったんです」。織りだけにあきたらず、80歳をこえてから、さらに「染め」の世界にも取り組み始め、染め、織り、そして縫製も自分で手がけ様々な作品をつくりあげています。
 おおよそ15年の間に作り続けてきた作品も相当の数になり、たまたま知り合った竹工芸家の松本破風さんに「個展をやったらどうですか」とすすめられ、今回の初個展にこぎつけました。「楽しくてつくってきた作品ですから、人に見てもらうことは考えていなかった」という庄山さん。作品もさることながら、そこに取り組む姿も、生き方もまた感動的です。

問:ギャラリーsfk
電話:0470・36・3052

機織機で織ったショール
ジャン・フランソワ・ミレー「垣根に沿って草を食む羊」
開催中〜12月11日(日)9時〜16時30分
会場・県立安房博物館 月曜定休
入館料・一般200円 高・大生100円

 千葉県立美術館が所蔵する国内外の数多い作品のなかから、なかなかお目にかかれないとっておきの作品を展示しているのが今回のコレクション展です。ミレー、カミーユ、トロなどバルビゾン派の代表作や、梅原龍三郎、川端龍子、浅井忠などの絵画に、藤田喬平、山本正年などの工芸作品、さらに県展入選作品とあわせて約30点が展示されています。
問:県立安房博物館
電話:0470・22・8608
F8号「海への道」
開催中〜11月20日(日)
11時〜18時
会場・シーレ(千倉町瀬戸)月曜定休

 高増さんの住まいは富津市佐貫町。家の周囲で出会った、なにげない里山の風景を主に描いています。青から黄への多様な緑色を自在に塗り込め描いたやわらなかタッチ。現実と心象の風景と行きつ戻りつするような、そんな世界です。見る人それぞれに様々なイマジネーションが広がる風景画。色彩も軽やかな約20点の作品を展示しています。

●13日(日)は、作家ご自身がギャラリーで応対いたします。ぜひ、ご来場ください。
問:シーレ
電話:0470・44・4893
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